ロス・モロス ソーヴィニヨン・ブラン 2022 (セントラルヴァレー)Los Morros Sauvignon Blanc 2022 (Central Valley)
ロス・モロス ソーヴィニヨン・ブラン 2022 (セントラルヴァレー)Los Morros Sauvignon Blanc 2022 (Central Valley)
セントラルヴァレーの中でもほぼ中央に位置するクリコ・ヴァレー、モリーナ周辺からの葡萄を使用する。葡萄は15°Cに管 理されたステンレスタンクで発酵、MLFは行わない。そのままタンク内にてシュールリーで3ヶ月の熟成後に瓶詰め。ライチや 桃、僅かにホワイトペッパーのアロマ、パッションフルーツの様な果実味。しっかりとした酸に支えられ、全くクドさが無く、飲み 飽きしないジューシーな酒質に仕上がっている。Alc.12.5%。
元々ブルゴーニュ大学(旧ディジョン大学)で醸造学を修めたチリ人のミゲル・ベソアインは、その後の10年間をフランス各地およびドイツ・ファルツの各ワイナリーでワインメー カーとして働いた。ミゲルの伴侶であるアレクサンドラは、ドイツはケルンの東に位置するネトフェンの街にルーツを持つドイツ系のニュージーランド人で、ドイツでパートナーと なった2人は、2010年に自分たちのワイナリーを構えるという夢を実現するため、ミゲルの故郷であるチリに移住した。ミゲルの父が1989年に植樹した自社畑のあるマイ ポ・ヴァレーにワイナリーを構え、数年間ガレージワインを産み出していたが、ほぼ同時期の2011年に家族ぐるみでチリに移住した日本人醸造家・和田恒多とやがて縁を 持ち、エステート・ワインであるベソアインと、さらにラフケン/ロス・モロスという3つのレンジで一緒にワインを造るようになった。和田との関わりはワイン造りのみに留まらず、 2016年にはミゲルと和田の二人で日本の清酒蔵で日本酒醸造の研修を行い、以来暫くの間チリ産ジャポニカ米を使用した実験的な清酒も自社のワイナリーから産み 出した。その進取のチャレンジ精神は、ワイン造りにおいてもミゲルとその右腕である和田とのパートナーシップの上で通底するフィロソフィーとなっている。マイポ・アンデスのロ ス・モロス地区にある自社畑は、標高650mでマイポ川の南東側のほとりになるテラスに位置しており、アンデス山脈からマイポ川を吹き下る風が畑の健全性を保ち、農薬 の使用を全く必要としない。当主ミゲルは先ず”アルト・マイポ”のテロワールを如実に映し出したワインを理想と考えている。また毎年マイポを含むセントラルヴァレーを中心に ベストと考える畑からの買い葡萄が主体のラフケンのレンジについても、そのテロワールを忠実に反映するように手摘みされた高品質な葡萄のみを用い、ブティック的な丁寧 さで醸造を行う。現在に至るまで総生産量は約6万本という規模で、完全に当主ミゲル自身の目が行き届く範囲での、小規模な醸造チームによるクオリティ重視の生産 を続けている。ミゲルいわく、同社のワインは自身のワイン造りのルーツの投影であり、つまり「ブルゴーニュ流の醸造メソッドを基に最新のドイツワインの知見で監修したワイ ン」と定義している。直近では、妻アレクサンドラは10年振りにドイツに舞い戻り、2021年に自社エージェントを立ち上げ、ドイツを起点に欧州各国への配荷にも注力して いる。現在のベソアイン夫妻は、コロナ禍を経て新たにチリとドイツに跨るいわばパン・コンチネンタルな生活様式の下、新たなステージを目指して努力を続けている。
タイプ:白
ブドウ品種:ソーヴィニオンブラン100%
甘辛度:
生産国:チリ
熟成度:
生産者:ベソアイン・ワインズ Besoain Wines (Chile - Maipo Valley)
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