ルメニミュシュカオレンジ2021
ルメニミュシュカオレンジ2021
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これはGABERNIK 23(以下G23)ワイナリーのヤンコが、隣の助っ人ワイナリーのニック(HGW)と協同で造り上げた【にごりオレンジワイン】です。ルメニミュシュカは樹齢20年のマスカット系品種です。Rumeni ルメニ=黄色の意味があり、別名イエローマスカットとも言われています。スロヴェニアではそこそこ評価がありますが、近隣諸国ではあまり興味を引かない品種です。甘口~やや甘口で造られることが多いのも一因して、シャルドネやカベルネソーヴィニョンのように品種にブランド力はありません。それでもマイナー品種にスポットライトを!もっと魅力的でワクワクするものに!興味深く価値あるものに変身させたい!それは生産者ヤンコとニックの自分自身に対する、誓いでもあり、挑戦でもありました!!
ルメニミュシュカの特徴を最大限に活かして造ったのが、こちらのオレンジワインです。醸し時間を長く取ることにより、色合い、味、香り、テクスチャーを極限まで引き出そうと試みます。まずは小さな未熟粒を全て選果で取り除きます。まったく骨の折れる工程です。除梗・破砕後は開放型のプラスチックタンクで、果皮ごと長めの24日間醸します。発酵が終わるとプレスです。圧搾後は一晩置いて、浮遊物をタンク底に沈殿させます。その後、228ℓのフレンチオークで11ヶ月熟成させます。暫くすると自然にマロラクティック発酵(MLF・乳酸発酵)が起きます。鋭角な酸がここで丸く柔らかいものに変身します。MLFから2ヶ月後に無濾過、無清澄でボトリングしました。
そうして完成したファーストワインを試飲するや否や、「うわー、失敗した!」「最悪!これはワイン災害だ!」とヤンコは嘆きました。ところが、ニックはこの出来栄えに目を見張ります。それは完璧に均衡が取れていて、これでもかと“マスカット”が表現されていたからです。失敗どころかこのワインは大成功を収めたのです。長めに醸したことにより、ルメニミュシュカのよさが際立ちました。そうしてボトリングして出来上がったのが、この夕張メロン色のオレンジワインです。一口飲むと思わず顔がほころびる風味です。造り手の自身作です!癒しワインです!マイナー品種に価値を感じて頂ければと思います。どうぞお試しください!
タイプ:オレンジ
ブドウ品種:イエローミュスカ
甘辛度:
生産国:スロヴェニア
熟成度:
生産者:GABERNIK23(ガブルニク23)
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